「頭で考え過ぎて、ときめかない!」という婚活女子へ。

#1 この人と結婚するかも(中島たい子)








婚活女子の「頭」のなかは、とかく忙しい。



結婚を頭で考え過ぎだと言われることがある。

ただし、頭で考えているからといって、現実が見えているわけではない。


ということをこの小説に突きつけられ、愕然としているなう。





この物語の主人公・節子(29)は、独身で恋人がいない。

出会った男性が優しかったりすると、「この人と結婚するかも」と思う。


ところが、そう感じた男性は、ことごとく結婚できない相手なのである。



わたしにも同じような経験がある。


男性からお茶に誘われたとき、こう思った。

本当は会社員がいいけど、それぞれに自営業で頑張ればいいよね。

……彼はすでに結婚していて、もうすぐ子供が生まれるそうだ。


20歳くらい年上の男性の笑顔がさわやかだった。

本当は同い年や年下が好きだけど、大人の男性もアリよね。

……彼はうれしそうに、「大学生の娘がいて」と話していた。


うーん、「婚活の場」以外での出会いは、既婚率高し。



ところで、婚活パーティーには結婚願望がある独身男性しかいないのに


”この人と結婚するかもレーダー”が反応しないのは、一体なぜなのか。





実は、それほど結婚したいと思っていないのでは?


なんて思い始めて、ドキドキしている。



主人公の節子が、ついに好感が持てる独身男性と出会う。

節子の挙動不審な言動や、仕事で空回りしてしまうところなどに共感しきり。



そして、彼を知るにつれて節子が気づいたことにハッとさせられる。


理想の結婚相手像と目の前の独身男性を照合させるのに必死で

その人のことを知ろうとしていなかったのではないか、と感じたからだ。



なにも考えずに相手を見つめること。

それが、”この人と結婚するかもレーダー”を発動させてくれるのではないか。




さらに、「この人と結婚するかも」と感じたら、自分から動いてみよう。

わたしの「心」が反応した相手がどんな人なのか、知る価値はあるはずだ。






**あらすじ**

節子(29)は、男性に出会うと「この人と結婚するかも」と思ってしまう。
ところが、すでに結婚していたりして、結婚できない相手なのである。
「本当は結婚したいと思っていないんじゃないか」と友達に突っ込まれてギクリ。
ところが、「『この人と結婚するかも』なんて、もう思わない」と決めた矢先に
英会話教室で好感が持てる独身男性に出会い……。


この本をamazonで購入
4年前に読んだときのブログ記事


はじめに
#1 この人と結婚するかも
#2 スパルタ婚活塾
#3 消滅世界
#4 私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな
#5 夏休み
#6 怒り
結婚がわかる100冊リスト

美濃部由紀(Yuki Minobe)



心理カウンセラー

心理学を婚活に活用したワークブック「ココロの婚活ノート」を共同で製作。
自身も婚活をしながら婚活女子のための心理学講座「秘密の女子会」を開催している。

心理カウンセラーの活動とWebコンテンツのライターを生業にしているため、あまり家から出ないのが目下の悩み。

「わたしのことが子ねこに見える人と結婚したい」と、わりと本気で言っている。



プロフィール
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